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2017年3月 9日 (木)

痛ましい長野県防災ヘリの事故

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3月5日に起きた防災ヘリコプターの事故は、本当に痛ましいとしか言いようがありません。
亡くなられた方々のご冥福を、お祈り申し上げます。

警察や消防は自主運航ですが、防災ヘリやドクターヘリは民間会社に運航を委託することが多いようです。
長野県は自主運航でしたが、隣接する富山県は民間委託しています。(当然クルーは長野県職員となります)

事故機のベル412型は中型の双発タービンヘリで、防災だけでなく警察や民間などで広く使われている、息の長いヘリコプターです。
長野県機はその最新型でした。

412ja119l一般に飛行時間の短いヘリコプターで、累計飛行時間5200時間はヘリパイロットとして大ベテランと言えましょう。
副操縦席の整備士も、45歳で見張りや誘導、各種操作に熟練した、働き盛りと申せます。

原因解明は今後の調査を待つとして、報道やネットニュースなどからすると、狭隘な斜面の立ち木に接触したようです。
標高は1500~1800m位。
一般にタービンヘリは、気温や標高が高いとエンジン出力が低下します。
ベル412は出力の余裕が大きく、高所の山岳捜索や救助に適した機種と言えます。

ベテランのクルーが、それも本番救助ではなく訓練で、なぜそれほどギリギリまで木立に接近したのか。
現在までのニュースでは、当時の気象に問題や機体の不具合などは無いようです。

あくまでも推測ですが、山岳地の複雑な気流・風向と関係して、セットリング・ウィズパワー(プロはパワー・セットリングと呼びます)に遭遇し、
操縦困難に陥り立ち木に接触したのではないか。
パワー・セットリングは、地形や風向その他が複雑に融合してまれに偶発する、ヘリコプター特有の現象です。
10年位前の奈良防災の事故は、これだと言われています。

かなり時間はかかるでしょうが、最終的な事故報告書は国土交通省から発表されます。ネット上で公開され、誰でも見ることが出来ます。

写真は私のブログファンから頂いた、ベル412の同型機です。
操縦士も整備士も、ヘリコプターには国家試験資格に加えて型式限定があり、機種ごとに試験を受け直さなければなりません。
私もこの機種の資格を持っております。

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コメント

JA222さん
いつもコメントを、有難うございます。
長野県防災ヘリの事故は、本当に痛ましいですね。
私も経験ありますが、障害物にギリギリ接近するのは、本当に怖いです。
本文にもありますが、何らかの原因で操縦困難になったのではないかと推測していました。
しかし今のNHK-TVニュースによると、高度が徐々に下がって立ち木に接触しと言っています。
こうなると全く原因は判りません。今後に待ちたいと思います。

投稿: 帆走子 | 2017年3月12日 (日) 18時22分

JA222です。今回の長野防災ヘリの事故で改めて防災航空隊員は己の命をかけて人命救助の任務に当たられているのだ、と実感致しました。事故から数日後には、群馬防災のベル412が東に向けて飛んで行きました。一刻も早く事故原因が知りたいものです。 From JA222.

投稿: JA222 | 2017年3月12日 (日) 13時41分

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