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2016年9月

2016年9月25日 (日)

エッセイ「信じられない」

今月の文章教室で発表した、「信じられない」という課題の“信じられない”様なお話です。
課題をそのままタイトルにしたのは、これが初めてです。

    ***** 「信じられない」 ***** (CZ-0308)

 信じ難いことだが、航空機業界ではユーザーよりメーカーの方が強い。
 もし、乗っている車の製造会社からこんな通知を受けたら、どう思うだろう。
 「貴殿御愛用の○車の○年式は、走行中に突然ブレーキが利かなくなる恐れがあります。これはブレーキパイプの一部に製造不良が発見されたためで、早急に新しい部品に交換することをお勧めします。
部品代は○円、作業料は○円となります」
 冗談じゃない、これはリコールで当然無償だろう。
 こう思うのが通常の感覚だが、航空機の業界ではこういうことがまかり通っているのが不思議でならない。

 B787ana機種や年式を問わず、改良や安全性向上のために改修の案内は、製造会社から実に多く発行される。
SB(サービス・ブリテン)と言って、改修を実施するかどうかはユーザーの判断に委ねられる。
 顧客に命令は出来ないから、というのがその言い分だが逃げ口上だ。
あくまでも任意だが実施しない場合、安全に支障をきたす恐れがある、と脅す。
 そしてその部品代や加工料は其の殆んどが有償なのである。こんな理不尽があるか。

 更に重要度、緊急度の高いものはアラート・サービスブリテン(ASB)と言って、期限を切ったりする。内容によっては、自社の整備士では出来ず、修理工場に持込む場合もある。
 ユーザーの任意とはいえ、安全上の問題なので、行政は法的強制力を付して実施を命令する。
これをTCD(テクニカルサーキュラー・デレクティブ)といって、国家資格を有する整備士の実施報告書の提出を義務付けている。
 費用負担や機体不稼働時の補償などには一切触れない。

Nyjfkjl003外国製航空機の場合、製造国の行政は日本のユーザーに命令は出来ないから、日本の国土交通省航空局に連絡され、TCDという国家命令となる。
 違反すると耐空証明書(車の車検にあたる)の効力が停止され、飛行することは出来ない。

 このTCDはインターネットで公開され、航空局のホームページで誰でも見ることが出来る。
非常に数が多く機種、発行年度、装備品別などで検索できるが、最新鋭のボーイング787でつい最近、こんなとんでもないものがあった。
 「機体にエンジンを止めつけているナットに不良品があり、最悪の場合飛行中にエンジンが脱落する」
(TDC-8756-2016.2016.6.20発行)

 私の仕えた歴代の社長はこの話を聞くと憤慨するが、本気で取り組んだ人はいない。
 私は過日、元勤め先の元朝日航洋社長で親会社であるトヨタ自動車執行役員と、この問題で面談する機会があり、同氏の最後の言葉が重かった。
 「顧客の信頼をかち得るために、自動車会社がどれだけ苦労したか判るか。この問題は高度経済成長期に最盛期であった、あなた方の責任ですよ」

                                  (了)

 課題-3「信じられない」 1480字  2016.09.14

写真は私が撮影したB-787で、ニューヨークJFK空港のJAL東京行と、羽田空港のANA機

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2016年9月20日 (火)

初めて敬老会に出ました

Photo18日は町内会の敬老会、落語の一席があるというので参加しました。
市内各所であるらしく、市長はお祝いに駆け回っていて、ご苦労様です。

市内出身の若手二つ目で31歳独身、立川志の輔師匠(NHKーTVのためしてガッテンの司会者)の孫弟子とか。
古典落語の「金銘竹」を、たっぷり楽しませてくれました。
やはりプロだけのことはあります。応援してますよー。

40人くらい集まりましたが、新年会その他でお馴染みの顔ぶれ。
京樽の大阪寿司や手料理で、接待役は町内会長はじめ役員や、地元の元乙女の皆さん。お世話になりました。

その後はカラオケ、最後はNHK朝ドラの主題歌「365日の紙飛行機」を男女混合で合唱。皆さんお元気ですなー。

散会時はあいにくの雨、S会長夫人にこう言ったら;-
「困ったなー。アタシ濡れると溶けちゃうんですよ」
S夫人プッとふきだして「いっそ噺家になったら?」

写真は我が家の油絵「ジャワ島古典舞踊の踊り子」 
本文には関係ありません。何もないと寂しいから。

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2016年9月17日 (土)

上品な白身・・・第80作 キス

4_3漁獲量が少なく、以前は高級魚でしたが輸入が増えて、大衆魚になりました。801
てんぷらが美味しく、酢締めにした寿司だねもいけます。
水揚げすると、時間とともに白っぽくなるそうです。
水中ではこんな姿かなと、想像して描きました。
キスの水中写真って、意外に少ないのです。実物を見たのは八景島シーパラダイスでしたか。
80


姿はアユに似てますが、おちょぼ口に特徴があります。
写真は制作途中と、ネットからお借りした頭部のクローズアップ写真です。
完成品は例によってアルバムにアップしてあります。
よろしかったら、どうぞお立寄り下さい。

http://rusmina-2.cocolog-nifty.com/photos/pcsuisai/80.html

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2016年9月10日 (土)

日記のようなもの・・・ネコと機関車

Photo_2
その1 ネコとデゴイチ

先日歴史講座の後、上野公園の国立科学博物館の「海のハンター展」を訪れました。
海のハンターと言えばまずサメ、そしてシャチでしょうか。
目玉は冷凍した巨大なホホジロザメ、迫力があります。
お魚大好き人間の私には、見ごたえがありました。
館内は撮影禁止、代りに入口のD-51蒸気機関車の上で昼寝していたネコです。

その2 長次郎寿司

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近くにある回転寿司ですが、関西系の高級チエーン店です。
急ぎの原稿を書き上げたり、女房殿が留守だと、たまに息抜きに来ます。
店内に大きな水槽があり、この日は大きなスズキがいました。
関西風でハモや京都の水ナスなども出てきます。
のれそれ(アナゴの稚魚・・・これを知ってたらかなりのツウ)や生シラスも登場します。
Photo_3
写真は水槽の左手にスズキ(ピンボケご容赦)と、お魚シリーズ第48作スズキです。

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2016年9月 3日 (土)

MRJとANAのB-787

Mrj_1MRJ1号機(JA-21MJ)のアメリカへフェリーが、2日連続でトラブルで引返し、大きく報道された。
空調システムの不具合という。

トラブルシューテイングの結果、システム-1のキャビンプレッシャー・コントロールユニットの工作不良と判明したらしい。
このユニットは米国製である。
基本的な機体システムの欠陥ではなかったらしいのは何よりだが、フェリー中断は苦渋の選択だったろう。

トラブルは無いに越したことはないが、出るなら今のうちに出てしまった方が良い。
こうしたことを重ねて、航空機は完成されてゆく。
それにしても、2日連続してというのは、頂けない。
さらなる努力を重ねて、予定通りのデリバリーを期待したい。

例によって、機体は国産だがエンジンは米国製で純粋の国産とは言えない、のような無知というか幼稚な報道を散見する。
100%国産なんてあり得ない。

B787ana例えば、エンジントラブル多発で問題になっているANAのB-787だが、エンジンは英国のロールスロイス・トレントで、機体の35%は日本製である。
これを何と言うのか。

トレントは3軸式という、世界唯一の複雑高性能の機構を有し、その中圧タービンブレードの腐食だという。
これは技術的には非常に問題が大きい。
JALのB-787はエンジンが米国製で、この問題は該当しない。
それにしてもB-787はデビュー以来、何かと問題のある機体ではある。

MRJ1号機の写真は、ネットより借用した。
判り易くを配慮したが、長くなるので専門用語はそのまま使った。

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