0068 ぶんけん
漢字検定が大変なことになっているようです。
英検と並んで、資格検定の最大手ですが、年間受験者数が270万人とはオドロキです。
英検はこれより多いのでしょうか。
これに比べればはるかにマイナーですが、文章能力検定試験、通称ぶんけんというものがあります。文字通り文章能力を問うもので、ビジネスレターや冠婚葬祭の挨拶状など、作文能力を判定するものです。どのようにして採点、判定するのかと思いましたが、なかなか良くできた検定試験です。
まだ10年くらいの、比較的新しい資格検定で、私が受験したときは2級までしかありませんでした。
その後、最上級の1級に挑戦しようと思いましたが、苦手の古文が出題されるので止めました。
もちろん作文能力は文才によるもので、1級取ったからといって、名文が書けるわけではありません。調理師免状を有するからといって、お料理の味とは無関係なのと同じです。
それにしても、資格検定は大はやり。日本人の資格幻想は、まだまだ健在です。取りさえすれば食うに困らない資格、などというものは存在しません。そんなものがあれば、猛勉強してでも取ります。
私は仕事柄、資格とか免状はザルに入れるくらいありますが、それらは皆仕事をするためのツールなのです。
「ぶんけん」を題材にしたエッセイがありました。文章教室に通い始めた、比較的初期の作品です。それにしても、我ながら進歩が無いナー。
(写真はイメージで本文には関係ありません)
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「ぶんけん」
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文検、正式には日本語文章能力検定試験という。
資格検定試験が大はやりの昨今だが、かなりポピュラーになった漢字能力検定試験に比べ、平成10年発足の比較的新しい民間検定資格である。実施団体は京都市にある(財)日本語能力検定協会といって、試験は年3回全国で行われる。まだマイナーで、あまり世間に知られていない。
今年の春、思いがけないことからこの文検を受験する事になった。ワープロを使う人なら思い当たると思うが、極端に漢字を忘れる。読めるけど書けない。最新のパソコンのワープロソフトなら難しい漢字も、かなりの長文も適確にバランス良く変換してくれ、しかも悪筆を恥じることもない。
私の身のまわりに、漢字検定を受験するのがちょっとした流行になっている。1級から7級まであるこの資格試験は、特に奥様方には一種のカルチャー・ステイタスであるらしい。冗談半分に勧められ、漢字はダメだけど文章なら、というのが発端だった。
漢字検定の問題は、4級(義務教育終了程度)でも私にとってはかなり難しい。2級や1級となると、とうてい歯が立たない。その点文章なら、要するに書けばいいんだろう、と軽く考えていた。
文検には1級はまだ無く、2級から7級までである。どうせ受けるなら最上級である2級にしてやろう、と資料を取りよせ問題集を買い込んで、久方ぶりの受験勉強を始めた。
協会はインターネット上にホムページを開設していて、受験の受付けはもとよりいろいろな疑問、質問にも応じてくれる。相談した結果、ワンクラス下の準2級なら合格ラインにいくらしい。
それにしても、文章の出来不出来を、客観的にどう判定するのだろう、と興味があったが資料によると、大変合理的な採点制度ができているのに感心した。
出題に対する解答文の、具体的な加点減点の基準が定められ、合否の判定が受験者自身でも出来るようになっている。
結果は見事に不合格だった。検定試験である以上当然だが、制限時間内に、という条件をケロリと忘れて、いい文章を書いてやろうと意気込み、90分では終わらなかった。雪辱を期してこの10月、再挑戦してやっと合格証書を手にすることができた。
何かに役立つという資格ではないけれど、私には貴重な経験であったと思っている。 (了)
課題-1「今年のベストワン・ワーストワン」 1020字 (2000.11.26)
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