0035 鉄分と塩分を一緒に補給
使い残った18切符で、フラリと房総半島一周に出かけました。
そのときのエッセイがありましたので、ご紹介しましょう。潮の香りがしますでしょうか。
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「鉄分と塩分と」
9月の第一日曜日は台風の影響とかで、?心と秋の空の見本のような天気だった。
1回分残っていた18切符で、鉄分と塩分の補給に、私はふらりと房総半島一周の旅に出た。
集中豪雨のための運転見合せでJRのダイヤは乱れ、遅れた快速電車が終点の上総一ノ宮についたときは土砂降り。駅の売店で求めた濡れせんべいは、ビールにぴったりだ。
外房線は大原を過ぎると海がせまり、塩分の補給が出来る。御宿を過ぎたあたりで、海岸に大勢の人が集まっている。風は強くはないが波は荒く、どうやらサーフィンの大会でもあるらしい。
日差しは強いが、海風に秋を感じる。
私はヨット乗りだが、あまり有難くない海況だ。こんな日はうねりで走れず、ガブられてばかりいる。台風が来て喜ぶのは、サーファーぐらいのものだろう。
特に目的はないが安房小湊で降りて、日蓮上人ゆかりの誕生寺を訪れて見た。期待した鯛の浦の遊覧船は波が荒く欠航で、誕生寺はただのお寺に過ぎなかった。
空はカラリと晴れて太陽がギラつき、猛烈に暑い。サングラスは必需品だ。晩夏と初秋が同居している。海岸沿いの国道にはサーファーの車がいっぱい。
いつも不思議に思う事だが、サーファーがライフジャケットをつけているのを、見たことがない。ウエットスーツには、かなりの浮力があるのだそうだが。
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